昨年から「くすみカラー」と呼ばれる淡い色も人気という=佐賀市のゆめタウン佐賀

背負ってみてフィット感を確かめる親子。撮影して記録も残す=佐賀市のゆめタウン佐賀

 来春小学校に入学する子どもに向けたランドセル商戦が早くも活発化している。各店の売り場にはカラフルで、タブレット専用ケース付きなど機能性を持ち合わせた商品がずらりと並び、ゴールデンウイーク(GW)は多くの客でにぎわった。商戦は年々早期化し、次のピークの7月下旬を見据えて各店は準備を進めている。

 「両家の祖父母がそろった3世代で来店する家族が多く、10組以上の順番待ちの列ができた」。佐賀市のゆめタウン佐賀の売り場担当者は、GWの様子をこう振り返る。

 ランドセルは今や1年を通して店頭に並ぶ「年間商材」となっているが、商戦は年々早まっており、担当者は「今年はさらに前倒しの傾向を感じる」と話す。4月の売り上げは、一昨年の2倍だった前年からさらに1・5倍に伸長。GWはコロナ前の約2倍と好調だった。

 事前に情報を得て訪れる客もおり、フィット感を確認して来店5分で購入した家族も。担当者は「お目当ての限定商品が無くなる前にと動き、コロナ下のため短時間で買い物をされているようだ」と分析する。同店は約3万円~7万5千円の価格帯をそろえ、スマートフォンを使い背負った雰囲気を楽しめる「バーチャル試着」も展開する。

 商戦の前倒しは、少子化で顧客の争奪戦が激化していることも背景にある。佐賀市のイオン佐賀大和店では早期に客を囲い込もうと、4月上旬の販売会から購入者に特典を付けるキャンペーンを実施。担当者は「購入が早いほど特典も良い」といい、保育園などへのパンフレット配布に加え「SNS(交流サイト)も駆使して早い時期からPRを強化していきたい」と力を込める。

 ランドセルは軽量設計や通気性、タブレットが収納できる専用ケース付きなど機能性が高まっている。平日に下見で売り場を訪れた30代夫婦は「大容量でタブレット対応、登下校で目立つ色など、機能や安全面も考える。5月中には購入したい」とじっくり品定めをしていた。(志波知佳)