放水実験で止水板の効果を確認する関係者ら=小城市牛津町のセリオ

 昨年8月と2019年8月の大雨で一時休業に追い込まれた小城市牛津町の商業施設「セリオ」で16日、浸水防止対策として新たに導入した「止水板」の検証実験があった。全24カ所の出入り口に設置して給水車からの放水を行い、効果を確かめた。

 止水板は33枚で、大雨が想定される場合に出入り口のほか、雨が下水道からあふれる内水氾濫を想定し店内のトイレ周辺に設置する。セリオを運営する第三セクターの牛津街づくり会社(山本康徳社長)が、小城市と県の助成を受け約1800万円かけて導入、店舗内で使用する残水用排水ポンプ12基も購入した。

 検証実験では、高さ75センチの止水板を1カ所ずつ常設の固定支柱にはめ込み、大量の水をかけて水漏れがないか確認。軽量アルミニウム製で持ち運びがしやすく、街づくり会社職員らが設置手順などを確認した。実験を見守った山本社長と同市の江里口秀次市長は「二度と浸水被害がないように万全を期したい」と話した。

 同施設は19、21年の大雨で店舗内が膝部分まで浸水。核店舗スーパーモリナガ牛津店は商品や冷蔵、冷凍機器が水に漬かって使えなくなり、営業再開にそれぞれ3週間、1カ月かかった。(市原康史)