「ARKS」の愛称で再整備されたくすかぜ広場。14日にオープンする=佐賀市松原1丁目

 佐賀県が「歩くライフスタイル」の発信拠点にしようと改修を進めてきた県庁北側の「くすかぜ広場」の整備が完成し、愛称「ARKS(アルクス)」として14日にオープンする。マルシェやパブリックビューイングを開催できる芝生広場のほか、飲食テナントが入る交流施設を備える。恵まれた立地を生かし、ウオーキングイベントなどを仕掛けていく。

 広場には、かつて佐賀市役所があった。庁舎移転に伴い県が土地を購入し、1992年に憩いの場として噴水や野外コンサートのステージを整備したが、近年は活用されていなかった。

 場所は県庁通りと国道264号が交わる県庁前交差点に面し、県立図書館や博物館・美術館など文化施設が集積する城内エリアと市中心部の結節点。県はこうした環境に着目し、歩く楽しさを発信する拠点として再整備を決めた。

 総事業費は約3億4千万円。国の地方創生拠点整備交付金や後年度に交付税措置される補正予算債を活用し、県の実質負担は約1億3千万円。約4千平方メートルの敷地の中央にあった噴水を撤去して芝生広場を設置。日よけの大屋根が付いた交流施設が2棟あり、カフェやアウトドアグッズを貸し出すテナントが入る。キッチンカーを常設できるスペースと電源も設けた。

 県は健康づくりと地域の魅力向上を目指し、重要施策に「歩くライフスタイルの推進」を掲げる。愛称ARKSは「歩く」と県木の「クス」を掛け合わせた。

 1日の来訪者の目標を平日200人、休日400人とし、イベントなどでの年間使用料300万円を見込む。広場は民間主導で運営する。山口祥義知事は「隣のNHK佐賀放送局やNPOなど県民みんなの力で歩く拠点をつくり、根付かせていきたい」と話す。(栗林賢)