救出された4羽のカモ=神埼市千代田町の出来島地区

救出した小ガモの様子を眺める浅野輝雄さん=神埼市千代田町の出来島地区

 佐賀県神埼市千代田町の出来島地区で、筑後川を泳ぐカルガモが農業用水路に入ってきて、住民に癒やしを与えている。そんな地域の“アイドル”が、閉じた水門から出られなくなって親ガモと離れ離れになる危機に陥った。

 地区に住む浅野輝雄さん(82)が10日に犬の散歩中、水門の方から聞こえるカモの鳴き声に異変を感じた。縦0・9メートル、横1・5メートルの狭い水門をのぞき込むと、小ガモの姿があった。「警戒心が強く、人に気づくといつもすぐ飛び立つのに…」

 岸まで上がれずに閉じこめられたようで、浅野さんは釣り用の網ですくい上げて4羽を“救出”した。数十メートル先で、親ガモがその様子をうかがっていた。「大きく育って、また出来島に遊びにおいで」。声をかけて小ガモを放し、親ガモとの再会を温かく見守った。(西浦福紗)