民族衣装を着てあいさつするイ・ワヤン・スアル・アンバラさん(手前)=佐賀市の西九州大短期大学部

入学式を終え、笑顔で記念撮影する留学生や短大関係者=佐賀市の西九州大短期大学部

 新型コロナ禍の入国制限を受けていた西九州大短期大学部(佐賀市)の留学生27人が3月からの制限緩和を受けて来日し、18日、1年遅れの「入学式」に臨んだ。国軍による弾圧が続くミャンマーをはじめ3カ国からの留学生はこの1年、リモート講義だけの難しい環境で好成績を残してきた。滞っていた実習が加わり学業の負担は増すが、コロナ禍や政情不安を乗り越えて介護福祉士に合格しようと意欲に燃えている。

 地域生活支援学科介護福祉コースの留学生のために設けられた入学式に臨んだのは、2020年度に入学後休学していた2人と、21年度に入学した25人。出身はミャンマー、ベトナム、インドネシアの3カ国で、3月20日から今月14日までに入国した。最後の留学生の待機期間終了に合わせ、18日に入学式を開いた。

 27人はリモート講義で必要な単位を取得し、2年に進級した。留学生を代表してあいさつしたインドネシアのイ・ワヤン・スアル・アンバラさん(23)は「コロナ禍の中、早く日本に来たいと思う1年でした」と苦しかった日々を振り返った。厳しい環境ながら、アンバラさんをはじめ多くの留学生が好成績を残したという。

 ミャンマーのティ・ハ・ソウさん(24)はフライト直前に入国制限が強化されるなど、これまで数回日本行きが取りやめになった。「諦めかけたこともあったが、自由に発言できないミャンマーから出たいという思いが強かった。待って良かった」と感慨深げだった。

 1年で実施できなかった介護現場での実習が加わるほか、通常は後期から行う介護福祉士の国家試験対策も前期からに前倒す。留学生にはこれまで以上の努力が求められるが、アンバラさんは「国家試験に満点で合格したい」と本格的な日本での学びを楽しみにしていた。(江島貴之)