「多くを語るのではなく、姿勢を見て気付いてもらうことが大事。自分で気付かなければ人は変わらない」。7年ぶりに復帰し、2度目の主将に就任したサガン鳥栖の藤田直之選手に、後輩を指導する中で気をつけていることを聞いた。自分はできているだろうか。

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 藤田選手が初めて主将を任されたのは24歳で、私が番記者だった約2年間も務めていた。それから月日が過ぎ、34歳で戻ってきた今季。フィールドでは最年長になり、ベテランに支えられながらまとめてきた当時とは変化も感じている。

 クラブハウスがなかった時代などを知る現役は藤田選手のみ。若手に聞かれることもあるというが、自分から積極的には言わない。「自分の時はこうだったぞって『武勇伝』みたいに話すのは暑苦しいかな」

 同じ年齢の藤田選手が持っている考えは、5年ぶりにスポーツ担当に復帰した自分が感じている部分とどこか似ていた。後輩たちに何かを伝えていかなければいけない。ただ、あんまり「武勇伝」にならないように。(小部亮介)

 

 スポーツコラム「脚光のキセキ」では、取材で出会った選手や指導者らの素顔などに光を当てます。