多久インキュベーションセンターを彩る横7メートル、高さ2.5メートルの大作をお披露目する冨永ボンドさん=多久市の天山多久温泉タクア(撮影・中島克彦)

多久インキュベーションセンターを彩る冨永ボンドさんの作品の一部=多久市の天山多久温泉タクア(撮影・中島克彦)

多久インキュベーションセンター内の和テイストのワークスペース=多久市の天山多久温泉タクア(撮影・中島克彦)

 佐賀県内の宿泊施設などにサテライトオフィスを設けている「イノベーションパートナーズ」(本社・東京都、本田晋一郎社長)が多久市に開設した事務所で15日、同市在住の画家冨永ボンドさん(39)が描いた壁画が披露された。宴会場だった部屋の壁をキャンバスにした横7メートル、縦2・5メートルの大作。冨永さんは「多久ににぎわいをもたらしてほしい」と期待を込めた。

 事務所は和多屋別荘(嬉野市)、アリタセラ(有田町)に次ぐ県内3拠点目で、天山多久温泉タクア内に2日開業した。壁やシャッターに絵を描く「多久ウォールアートプロジェクト」に取り組む冨永さんに壁画制作を依頼した。

 冨永さんは開業前に3日間足を運び、人と人のつながりをテーマに、アクリル画材と木工用ボンドで12人の四肢が躍動する抽象画を完成させた。「新型コロナウイルスの影響でイベントで描く機会が減り、ずっと大きい絵を描きたいと思っていた」と語った。壁画は鑑賞希望に応じて公開されるという。

 事務所は今後、地元の団体や事業者と連携し、企業誘致や創業支援などに取り組む。12年前に移住してきた冨永さんは「新しい人が多久に入って来て、まちの活気につながってほしい」と話した。(市原康史)