流通大手2社の22年2月期連結決算

 流通大手2社、イオンとセブン&アイ・ホールディングス(HD)の2022年2月期連結決算が8日出そろい、いずれも売上高に当たる営業収益が過去最高となった。新型コロナウイルス禍が続くものの、外出自粛ムードが色濃かった前期と比べて消費が回復。イオンは純損益が65億円の黒字(前期は710億円の赤字)に転換した。

 原材料高や資材、物流のコスト増を背景にメーカーが相次いで値上げに踏み切る中、イオンはプライベートブランド(PB)の価格を昨年9月から据え置き、食品の売り上げが伸長。本業のもうけを示す営業利益が前期比15・8%増の1743億円となった。ドラッグストア事業、不動産開発事業なども利益を押し上げた。

 吉田昭夫社長はオンラインの決算説明会で「PBは将来に向けての収益拡大のポテンシャルがある領域だ」と語り、今後もPBを軸に販売を強化する方針を示した。

 セブンは21年に2兆円超を投じて買収した米コンビニ大手、スピードウェイを軸とした海外コンビニ事業が拡大、業績を大きく押し上げた。売上高は51・7%増の8兆7497億円で、1・3%増の8兆7159億円だったイオンを抜いた。セブンの営業利益は5・8%増の3876億円だった。

 23年2月期の業績は、2社とも増収増益を予想する。コロナ下で需要が高まった宅配サービスを国内外で強化するセブンは売上高9兆6530億円、純利益2400億円。感染縮小で衣料品などが回復すると予想するイオンは売上高9兆円、純利益250億~300億円と見込んだ。