工事の安全を祈願した玄海バイオガス発電所の地鎮祭=玄海町

 玄海バイオガス発電所(東松浦郡玄海町)の建設が4月から始まる。当初は2021年度の稼働を目指していたが、新型コロナウイルスの影響などで計画が遅れ、23年7月の発電開始を予定している。牛のふん尿を活用して発電し、脱炭素社会の実現に貢献する。

 玄海町は19年11月、国からバイオマス産業都市に認定された。今回の発電所建設に町補助金などは交付されていないが、固定資産税減免で支援している。事業費は約22億1千万円。

 計画では、町内の乳牛や肉牛のふん尿を1日約110トン受け入れる予定。ふん尿を温めて生じた発酵ガスでエンジンを回して発電する。1年間に一般家庭約4500世帯分の年間消費に相当する電気を起こす。二酸化炭素はふん尿をそのまま放置する時と比べて年間約3705トンの削減を見込んでいる。

 24日に建設予定地で地鎮祭と起工式があり、玄海町や佐賀県、工事関係者らが出席した。脇山伸太郎町長は「持続可能なまちづくりの第一歩となり大変うれしい」とあいさつ。発電所の事業主となる玄海バイオガス発電の忍田勉社長は「メタンガスという資源を有効活用し、地域に密着した施設となることを約束する」と述べた。(中村健人)