毎朝、ポケットに忍ばせた小さなおにぎりを保健室で渡した。それが、その子の朝食だった。給食がない夏休みは時々パンを届けに行った。数年前、知人の小学校教諭から聞いた話だ。 子どもの貧困が社会問題になっている。県内企業の経営者でつくる佐賀経済同友会は実態を調査し、対策案をまとめて県などに提言書を渡した。