完成した耐候ハウスの中で、専用の車両を使って行われた堆肥の散布=嬉野市塩田町の園芸団地

 嬉野市が同市塩田町に整備する大規模な施設園芸団地の最初の入植者の区画工事がほぼ終わり、このほど土づくりに向けた堆肥の搬入が行われた。堆肥は近くの桑原畜産が提供した。

 団地は「スマートアグリ宮の元」で、高齢化で農業の担い手が減少する中、新規就農を促し、定住者を増やすのが狙い。全部で約5ヘクタールと広大で、2023年度末までに9区画を設ける。このうちの1区画、耐候性ハウス4棟分(20アール)が完成、土づくりが始まった。

 堆肥の散布は、専用の大型車両を使って2日かけて行われ、合わせて20トンほどをほ場に均等にまいた。初の入植者となる志岐貴彦さん(40)は「自分は非農家出身で困っていた。費用はもちろんだが、作業も一人では大変なので助かった」と、地域の思わぬ支援に感謝。「ぜひ、栽培を軌道に乗せて年間60トンを実現し、地元にも貢献したい」と意気込みを語った。

 鹿島市のトレーニングファームで2年間、研修した志岐さんは、最新の環境制御技術を使って大玉トマトを生産する計画で、7月に定植の予定。桑原畜産の桑原秀隆会長は「若い人が定着できるよう、できる協力は惜しまない」と説明、今後の入植者に対しても堆肥を提供するという。