福岡三越でグループ展「碧波展」を開く唐津焼の若手作家4人。左から中川恭平さん、戸川雅尊さん、田中孝太さん、岸田匡啓さん=唐津市相知町の坊中窯

若手作家4人がコラボした絵唐津の向付(手前)とぐい飲み

 唐津焼の若手作家4人による「碧波(あおば)会」の「碧波展-新生唐津四人の波」が16日から、福岡市の岩田屋三越美術画廊で開かれる。新たに集った4人の競演でそれぞれの端正さや豪快さといった個性がぶつかり合い、唐津焼に「新たな波」を起こす。21日まで。

 碧波会は2013年、「唐津の海の青、虹の松原の松緑を表し、波のように唐津焼のうねりが広がるようにと願いを込め」て発足した。当時は安永頼山さん、矢野直人さん、村山健太郎さん、三藤るいさんの4人でスタート、後に竹花正弘さんや吉野敬子さんが加わり、福岡や東京の三越で展示会を開いてきた。

 世代交代で「新生」4人として八床(やとこ)窯の戸川雅尊(がそん)さん(40)=唐津市鎮西町、中川自然坊(じねんぼう)窯の中川恭平さん(38)=玄海町、鳥巣窯の岸田匡啓(まさひろ)さん(38)=唐津市浜玉町、坊中窯の田中孝太さん(37)=唐津市相知町=が組んだ。20年夏から展示会の準備を始めた。

 各自が100点以上を持ち寄り、酒器や茶器、食器、鬼面や狛犬の置物など約400点を飾る。4人のコラボ企画で絵唐津の向付4枚セットを用意、同じテーマながら色合い、質感の異なる「絵唐津」で唐津焼の多様性を堪能できる。

 4人は「窯元の生まれだったり、県外から弟子入りして独立したりと陶芸家となった背景も異なる。ぶつかり合ったエネルギーを感じてもらえれば」「互いに刺激し合っている」「憧れの場として次の世代に引き継いでいけるか。うねりを大きくしていけたら」と意気込んでいる。(辻村圭介)