給油するスタッフ。政府は27日、初の価格急騰抑制策を発動する=神埼市千代田町のガソリンスタンド

 政府による燃油価格の急騰抑制策発動を翌日に控えた26日、佐賀県内のガソリンスタンドの関係者からは「上昇し続ける仕入れ価格に歯止めがかかる」と、判断を前向きに捉える声が聞かれた。スタンドの多くが値上げを我慢してきた実情があり、価格変動が抑えられる一方、値下げにまでつながるかどうかは不透明だ。

 自身もスタンドを経営している県石油商業組合の北島喜郎理事長(65)のもとには同日、元売り会社から仕入れ1リットル当たり3円40銭の国の補助が反映されることを伝えるファクスが届いた。「値上げ続きで業界は苦しい。価格上昇が抑制されるのはよいこと」と受け止める。1月に入って仕入れ価格は既に9円上昇。各スタンドは競争もあり、「その全てを店頭価格に転嫁できていない」という。「今回の政策は店頭価格の上昇を抑えるための対策。補助の分がそのまま値引きになるのではない」と強調する。

 原油価格の高騰などを受け、仕入れ価格はずっと上昇基調にあるが、県東部のガソリンスタンド経営者の男性(68)は「今回は補助が入るため小売価格は変えない。そのための制度」と語る。県中部のガソリンスタンドの男性責任者(65)も売値は据え置くつもりで、「各事業者も価格を大きく変えないのでは」とみる。

 佐賀県内のレギュラーガソリン1リットル当たりの平均小売り価格(24日時点)は前週より2・3円上昇し、172円となっている。(北島郁男)