まん延防止等重点措置の適用を前にした繁華街。人通りは少なく、既に休業に入った店もあった=24日午後7時半ごろ、佐賀市の愛敬通り

 佐賀県が「まん延防止等重点措置」の適用を国に要請した24日、県内の飲食店からは、協力金の上乗せなど県の支援を評価しつつも、厳しい現状を憂う声が漏れた。過去2年、新型コロナウイルス感染が拡大するたびに対応を強いられ、「これで7回目の休業」という店も。「少しでもダメージを減らしたい」と27日の重点措置適用を前に休業に入ったところもある。

 「通りを歩く人が減っている。平日に開けていてもマイナスになるだけ」。県の支援発表を待たず、24日から休業に入った佐賀市中心街のレストランバー代表の男性(40)はこう語る。県の感染対策を順守している認証店だが、「午後7時の開店から2時間しか営業できない。経費を考えたら休んだ方がいい」と判断した。

 昨年11~12月は感染が落ち着き、年明けすぐまでは客は戻ってきていた。だが、9日ごろから通りは再び閑散となった。「正直、まん延防止が出ると思っていた」と男性。休業中、家賃などは協力金で賄うが、不安は完全には拭えない。「オミクロン株は重症化しないと聞く。早くインフルエンザと同じような扱いにし、外食ができるようにして」と切望する。

 昨年8~9月、合併前の旧唐津市に重点措置が出された時に認められなかったアルコール類の提供は、今回は認証店には認められる。ただ、スナックなどは時短要請で営業時間が限られるだけに悩みは尽きない。

 「せっかく客足が戻ってきていたのに…」と肩を落とすのは、同市でスナックを経営する40代女性。コロナ禍に入って今回で7回目の休業になるという。

 年末は常連客を中心に賑わっていたが、年明けから1日1、2組程度に。最近は予約が入ったときだけ店を開けていた。県の認証店で優遇されるとはいえ、午後9時までの営業で「開けられても2時間程度じゃね」。休業して協力金をもらうことを選択。27日から店を閉める予定という。(北島郁男、中村健人)

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