米ファイザー製の5~11歳用の新型コロナウイルスワクチン(同社提供)

 厚生労働省は21日、5~11歳の子どもに接種する米ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを特例承認したと発表した。日本でこの年齢層への新型コロナワクチンが承認されたのは初めて。今後は同省ワクチン分科会で実施要領などの検討を経た後、早ければ3月にも接種が始まる見通し。

 子どもは新型コロナに感染しても重症化しにくいことなどから、専門家の間でも接種の必要性の意見が分かれている。26日に開かれるワクチン分科会では、接種の推奨や情報発信の在り方などを議論する。

 現在、妊婦を除く12歳以上には、予防接種法上で「接種を受けるよう努めなければならない」とした努力義務規定が適用されており、5~11歳でも同様とするかどうかが主な論点になる。過去の会合では「全員に積極的に勧めるのは慎重にすべきだ」「接種機会の確保と同時に丁寧な情報提供が重要だ」などといった意見が出ていた。厚労省によると、ワクチンの有効成分の量は12歳以上の3分の1で、子ども用の別製品。3週間の間隔で2回接種する。全員に接種する場合の対象者は約700万~800万人に上る。20日に開かれた同省専門部会で安全性と有効性を審議し、承認することが了承されていた。

 接種後の副反応は、接種箇所の痛みが1回目で74・1%、2回目で71%報告された。発熱は1回目で2・5%、2回目で6・5%の報告があった。

 国の審査を担う医薬品医療機器総合機構(PMDA)は21日、「ワクチンの効果や副反応など注意すべき点について十分理解できるまで説明を受けてほしい」との説明書を公表した。