ジャガイモ掘り体験をする子ども三養基郡みやき町

 三養基郡みやき町江口地区の農事組合法人「江口ファーム」(13人)は、同ファームの畑で「ジャガイモ掘り体験会」を初めて開いた。農業への理解を深め、後継者づくりにつなげるのが目的。3日あった体験会には家族連れら計420人が参加。大曲克己代表(66)は「地元の子どもたちも含め、若い人と交流することができた」と喜ぶ。

 同ファームは地域でつくる営農組織。米麦大豆を主体に栽培しているが、メンバーは60、70代が中心で、集落には空き家も出るなど過疎化が進んでいるという。このため、預かっている約30アールにジャガイモを育ててイベントを開くことにしたという。

 体験会は参加費一組2千円で実施。参加者にはジャガイモ10キロがプレゼントされたほか、格安の値段でジャガイモや地元農家が育てた野菜などの販売もあった。

 大曲代表は「組合には機械も技術もあるが、組合員でも子どもに農業を継がせることに否定的」と課題を指摘し、「何とか農地や集落を維持したい。イベントには組合員の子弟も多く参加し、農業を継いでいいとの声も聞くことができた」と話していた。

 県は、農業振興のため園芸分野での産出額を増やす「さが園芸888億円運動」に取り組み、各地で園芸品種の新たな作付けを推奨しているが、今回のような、観光農園スタイルでの作付けは珍しいという。