佐賀市は20日、企業版ふるさと納税で300万円を寄付した産業廃棄物処理の「山一商事」(本社・東京都、松本大輔社長)に感謝状を贈った。市の「持続可能な低炭素・資源循環のまちづくりプロジェクト」に活用する。
市役所で同日に開かれた贈呈式で、坂井英隆市長は「市の取り組みを深く理解し、寄付いただいたことに感謝したい」と述べた。
ごみを焼却する清掃工場の排ガスから二酸化炭素を分離回収して売却する市の「バイオマス事業」について、松本社長は2年前に視察したことを明かしつつ、「これから需要が出てくる事業を全国に先駆け、リスクを取って実施している。応援しようと寄付させてもらった」と話した。
市バイオマス産業推進課によると、寄付金は基金として積み立て、バイオマス事業に使うという。(大田浩司)