ノリ養殖の現場を視察する白石町議会産業建設常任委員会のメンバー。ノリ網を引き上げて生育状況を確認した=白石町沖の有明海

 杵島郡白石町議会の産業建設常任委員会が17日、同町沖の有明海で不漁が続くノリ養殖の現場を視察した。プランクトンの大量発生による色落ちやカモの食害で「質量ともに例年の5割以下」という厳しい状況を現認した。

 委員会メンバーや町職員、漁協関係者ら13人が漁船2隻で約1時間、養殖現場を回った。

 同行した佐賀県有明海漁協新有明支所の岩永強運営委員長は、色落ちして赤くなったノリやカモの食害で網に少ししかノリがついていない現場を見せた。議員からは「養殖場所によって結構違いはあるが、予想以上に状況は悪い」などの声が上がった。

 岩永委員長は色落ちの要因としてプランクトンの大量発生と雨が少なく栄養が不足していることを挙げ、「栄養散布はプランクトンを育ててしまうためできない。あまりの色落ちで収穫しないノリもあり、質量とも例年の半分以下」と報告。産業建設委の前田弘次郎委員長は「3月まで状況を注視し、町や県への支援要請も考えたい」とした。(小野靖久)