類似していると話題の問題

 16日に実施された大学入学共通テストの「数学1・A」の三角比の問題が、地上配備型迎撃システム「イージス・アショア」配備を巡り、防衛省のずさんな適地調査を指摘した秋田魁新報社のスクープと類似しているとインターネット上などで話題になっている。特報は、2019年度の新聞協会賞を受賞している。

 話題になっているのは、キャンプ場から山頂を見上げたときの角度を尋ねる問題で、山の高さの縮尺は2万5千分の1だが、水平方向の縮尺は10万分の1。図面上の16度の仰角が、実際は4度より大きく5度より小さくなることを考えさせる。

 適地調査では、防衛省が地図データの「高さ」と「距離」の縮尺が異なったまま計算し、レーダーの電波を遮るとされた山の仰角を、実際の約4度よりも過大に約15度と記載した。秋田魁新報社は調査報告書に疑問を持ち、三角比の考え方でミスを発見。さらに測量や専門家の意見を聞き、特報した。

 大学入試センターは「秋田魁の報道を参考にして出題したものではない。三角比の考え方を活用できる日常の事象を取り扱った」としている。

 秋田魁新報社によると「記事を参考に作問したのではないかと驚いた」などのメールが届いた。