新工場建設の立地協定を結んだ(左から)山口祥義知事、SUMCOの平本一男副社長、深浦弘信市長=佐賀市のホテルニューオータニ佐賀

 世界的な半導体不足が続く中、半導体の材料となるシリコンウエハー製造大手のSUMCO(本社・東京)は17日、伊万里市山代町の久原工場敷地内への新工場建設に伴い、佐賀県、伊万里市と立地協定を結んだ。2023年後半からの段階的な稼働を目指す。

 鉄骨造りの新工場は、延べ床面積約15万平方メートルから順次拡大し、最終的に約25万5千平方メートルとする計画。パソコンやスマートフォン向けなど今後も堅調な需要が見込まれる直径300ミリシリコンウエハーの製造設備を設ける。総投資額は2015億円。フル稼働する25年上期までに500~600人の正社員採用を予定し、すでに求人を始めているという。

 佐賀市で開かれた協定締結式で同社の平本一男副社長は、久原工場には増設できる敷地に加えて潤沢な工業用水もあり、拠点集積で効率的な生産や開発ができると強調。「全社一丸で事業を発展させ、佐賀県の従業員の幸福のために頑張る」とあいさつした。

 山口祥義知事と深浦弘信伊万里市長は「県民や市民に素晴らしいニュースを届けることができうれしい。全力で支えていく」などと述べた。県は庁内横断的なプロジェクトチームで求人を支援しており、伊万里市も求人活動や転入者、工事関係者への支援などを行うチームを設置している。

 同日は建設予定地で安全祈願祭もあり、平本副社長と山口知事、深浦市長のほか、施工者の大林組、松尾建設、清水建設の役員ら約30人が出席した。(北島郁男、青木宏文)