重苦しい雰囲気を破ったのは、当時17歳だった金子陽飛さんだった。町内会長選びが難航する中、「ぼくがやります」と手を挙げた。鹿児島市唐湊2丁目の山の手町内会は、約50世帯の小所帯。輪番制で役員を決めてきた慣習に風穴を空けた。自身も「今思えば勇気ある一歩を踏み出した」。 2020年4月、会長に就任。