東京パラリンピック車いすテニスの女子ダブルス3位決定戦でショットを放つ大谷桃子選手(手前)。奥は上地結衣選手=昨年9月4日、有明テニスの森公園

2024年のパリパラリンピックへの抱負や課題を語った車いすテニスの大谷桃子選手=佐賀新聞社

 東京パラリンピックの車いすテニスで銅メダルを獲得した大谷桃子(西九州大―かんぽ生命)が11日、佐賀新聞社を訪れた。東京大会をステップアップに2024年のパリ大会を目指す大谷。世界の頂点へ向け、課題や意気込みを聞いた。(西浦福紗)

 ―東京パラリンピックを終えて

 国別対抗戦やグランドスラムにない緊張感だった。その中で100%の力を出せないと勝てないことを痛感した。

 ―世界ランキング1位のディーデ・デフロート(オランダ)らトップ選手と対戦した

 デフロート選手と対峙(たいじ)すると頭一つ分くらい大きくて、見下ろされた感じだった。海外の選手にはパワーで押されてしまうが、勝負のポイントは違うところにもあると感じている。それを表現できたら。

 ―具体的に表現したいことは

 車いすテニスは他の競技より障害による区分が細かくなくて、程度が違ういろいろな人が同じクラスで戦う。車いすは座面の角度を変えることができ、自身の障害と向き合い、機材操作で程度の差をカバーしている人が力を発揮している。重度の選手が軽度の選手に勝つこともできる。そこが面白い。私も戦い方をさらに工夫し、トッププレーヤーに対抗したい。

 ―理想とする姿は

 上地結衣選手(三井住友銀行)のような日本人が持つ細かいテクニックと、外国人選手に立ち向かえるパワーを身に付ければ最強だ。

 ―パリ大会に向けて

 ショットだけで言うと精度や速さなど満足できるものは一本もない。ショットのパワーと精度を上げるために食生活の改善とウエイトトレーニングを新たに始め、筋力強化を図っている。体は0から作っていくしかない。

 ―筋力トレーニングの手応えと今後の抱負は

 最近、肩の筋肉が増してスーツがきつくなった。筋肉が付きにくいタイプなので、うれしくてトレーニングの楽しみを覚えた。パワーアップした体をプレーにつなげ、パリでは金メダルを手にしたい。

このエントリーをはてなブックマークに追加