山口祥義知事にコンテストでの受賞を報告した三田かおりさん(左)と江口昌紀さん=佐賀県庁

 佐賀県のスタートアップ支援を受けている唐津市の「Retocos(リトコス)」社長の三田かおりさん(43)と、神埼市の「フレル」社長の江口昌紀さん(39)が、起業家を対象にした全国のコンテストで好成績を収めた。それぞれ離島の素材を生かしたコスメ原料製造や、海外展開を見据えた知育玩具(がんぐ)開発の取り組みが評価された。

 三田さんは、全国の女性起業家を表彰する「J300アワード」でグランプリの大賞を受賞した。唐津市の離島にある天然由来の原料を加工し、コスメ原料として大手コスメブランドやアパレルブランドに供給。耕作放棄地を有効活用し、オイル抽出作業を障害者に委託して地域に仕事を生み出している。

 江口さんは、「毎日みらい創造ラボDEMODAY」でアガルート特別賞を受賞した。開発した木工の知育玩具は、カラフルな積み木を用いたゲーム。点数計算や駆け引きに頭を使い、子どもから大人まで幅広く楽しむことができる。海外での事業展開も視野に入れる。

 三田さんと江口さんは、県のスタートアップ支援のプログラムを2020年度から受けている。資金調達やプロモーションに関して専門家らとやりとりし、事業内容を練り上げてきた。

 2人は県庁を訪問し、山口祥義知事に受賞を報告した。三田さんは「地域課題をビジネスを通じて解決し、持続可能なサイクルをつくりたい」と抱負を語り、江口さんは「言葉を使わない基礎的なおもちゃという強みがある。佐賀から世界に輸出していきたい」と話した。(円田浩二)

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