山口祥義知事と面談し、相次いで起きたトラブルについて陳謝した九州電力の池辺和弘社長=11日、佐賀県庁

九州電力の池辺和弘社長と面談し、「4度のトラブルが発生するのは尋常ではない」と語気を強めた山口祥義知事=11日、佐賀県庁

 九州電力の池辺和弘社長は11日、火災や労災などのトラブルを受けて工事が停止している玄海原子力発電所(東松浦郡玄海町)のテロ対策の「特定重大事故等対処施設(特重施設)」などについて、「いつ工事が再開できるかはまだ分からない」と述べ、佐賀県から求められている、一連のトラブルの検証と対策が先だとの認識を示した。

 同日、佐賀県庁であった山口祥義知事との面談と、終了後の報道陣の取材で考えを述べた。

 池辺社長は相次ぐトラブルに関し「一丸となって安全第一の意識を末端まで共有させるよう、ゼネコンと話した」と説明。県が設置した部局横断の検証チームと議論しながら、原因と対策についての取りまとめを進めていると述べた。結果の報告時期は「いつまでにという目安があるわけではない」とした上で、「いつわれわれが納得して工事が再開できるかは、まだ分からない」とした。

 特重施設の設置期限は3号機が8月24日、4号機が9月13日で、間に合わない場合、原子炉を停止することになる。

 山口知事は面談で「総点検から1年もたたないうちに、4度のトラブルが発生するのは尋常ではない」と批判した。その上で「特重の設置期限で焦っていれば、問題が起きやすいと思う。工期見直しなど、過度なプレッシャーがかかっていなかったという点も含め、県民のふに落ちる報告にして」と注文した。(大橋諒)

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