破産申し立ての準備を知らせる文書が張られた看板。奥は天山スキー場のゲレンデ=佐賀市富士町

 佐賀県唯一のスキー場、天山スキー場(佐賀市富士町)を運営する天山リゾートが6日付で廃業し、破産申立の準備に入ったことが9日、分かった。新型コロナウイルスの影響などで経営難に陥り、2季連続で営業を休止していた。

 天山スキー場は、1989年12月に九州初の本格的人工スキー場として開業。標高約900メートルの斜面にゲレンデを整備し、県内外のスキー客やスノーボード客でにぎわっていた。近年は暖冬による雪不足や、新型コロナの感染拡大で、収益の柱だった修学旅行など団体客の受け入れが困難な状況が続いていた。

 また、自動車のタイヤを滑らせながら走る「ドリフト」の会場や、小型無人機ドローンの飛行場としても貸し出していた。同社のホームページによると、当初は今月31日までの営業を予定していたとしている。

 オートバイのツーリングで立ち寄ったという唐津市の40代男性は「営業休止は知っていたが、廃業は知らなかった」と驚いた様子。スノーボードで利用していたといい「近くで冬のスポーツを楽しめる施設が無くなるのは残念だ」と肩を落としていた。(北島郁男、松岡蒼大)

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