県の新型コロナウイルス感染症対策本部会議で、方針変更を説明する山口祥義知事(中央)=県庁

 佐賀県は9日、新型コロナウイルスの新変異株「オミクロン株」への感染が疑われる患者について、軽症者は原則としてホテル療養とする方針に切り替えたと発表した。従来は全ての陽性者を入院させていたが、8日から変更した。「第6波」とされる感染の急拡大を受け、医療体制の維持を図る。山口祥義知事は「唐津をはじめ、既に市中感染は始まっている」との認識を明らかにした。

 医師が症状を見極め、軽症の場合、宿泊療養ホテルで過ごしてもらう。高齢者や基礎疾患がある人は入院とする。濃厚接触者は希望すればホテルに入れるが、原則は自宅待機とする。

 9日の県対策本部会議で山口知事は、年末年始の休暇に伴い、5日から感染者数が増加したと説明した。今年に入ってからデルタ株の確認は2例にとどまっており「ほぼ全てがオミクロン株に切り替わったと推定している」と述べた。

 県によると、入院が必要な県内の中等症患者の割合は、デルタ株が主流だった時期には全体の15%を占めていたが、疑い例を含むオミクロン株関連では3%にとどまっている。

 患者数の急拡大に加えて、軽症や無症状が多いというオミクロン株の特徴を踏まえて、ホテル療養を取り入れた。今後、さらに患者数が拡大し、ホテルの受け入れが逼(ひっ)迫(ぱく)した場合は、自宅療養への切り替えも視野に入れている。

 山口知事は「相手の姿が見えてきたのでオペレーション(作戦)を変更する」と話した。(北島郁男)

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