初練習に臨むサガン鳥栖の新加入選手たち。左からMF藤田直之、MF小野裕二、MF堀米勇輝=鳥栖市の北部グラウンド((C)S.D.CO.,LTD.)

 新シーズンに向けて始動したサガン鳥栖。新たな指揮官を迎えて、リーグ戦で上位進出を狙う一方、昨年末に前監督のパワハラ問題でJリーグから厳しい処分が科せられるなど、クラブの在り方が問われるシーズンでもある。

 Jリーグの調査報告書には、選手やスタッフに対して暴力や暴言を吐くなど、目を覆いたくなるような行為が記されていた。指導の一環と称しても、許すことはできない言動ばかりだ。

 クラブは選手の訴えや報道を知りながら、正面から向き合うことはなかった。報告書で「クラブの自浄能力の欠如を示すもので、チーム関係者、ファン・サポーター、社会への裏切りである」と糾弾された。

 ただ、全てが否定されたわけではない。もう一度このクラブで戦いたいと、3選手が鳥栖に復帰した。「あのスタジアムの雰囲気の中でプレーしたい」。この思いを大切にしなければならない。

 我々記者もコロナ禍で公開練習が減る中、勝敗だけでなく、クラブの体制にも目を向けて「監視」する必要性を実感した。クラブ設立25周年の節目の年が、再出発の元年となることを信じたい。

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