新型コロナウイルスのオミクロン株の電子顕微鏡写真(国立感染症研究所提供)

 新型コロナウイルスのオミクロン株は感染力が非常に強く、各国で感染者が急増する要因となっている。一方、重症化リスクは比較的低いとの見方が強まってきた。

 米ジョンズ・ホプキンズ大の集計では、米国の新規感染者は3日に100万人を超えた。オミクロン株が95%と推定され、感染力の強さが鮮明に。欧州も新規感染者が最多を更新する国が相次ぐ。日本でも市中感染を含めオミクロン株が拡大、厚生労働省の集計で空港検疫を含め累計感染者が千人を超えた。

 一方、海外メディアによると世界保健機関(WHO)の担当者は4日、他の変異株と比べ感染者の症状が軽いことを示す「証拠が集まりつつある」との見解を示した。「さらなる研究が必要だ」と強調したが、感染者数に比べ死者数が抑えられている国があることも指摘した。

 オミクロン株に感染すると、他の人に広げるリスクがどの程度あるのか。国立国際医療研究センターと国立感染症研究所がそれぞれ実施した研究によると、発症または診断から3~6日でリスクはピークを迎え、約10日で低くなった。調査対象者の大多数がワクチンの接種歴があった。

 ワクチンの効果に関する研究も相次ぐ。米コロンビア大などが米ファイザー製の接種者の血清を使い感染を防ぐ効果を調べると、以前に各国で流行した株への効果と比べ、オミクロン株では20分の1以下だった。米モデルナ製では8分の1以下だった。

 ドイツのケルン大の研究では、ファイザー製の2回目接種から5カ月たった人の血清はオミクロン株への効果が低かったが、3回目から1カ月後では100倍以上に高まった。「追加接種の効果がどの程度続くのか分析が必要だ」としている。【共同】

このエントリーをはてなブックマークに追加