寒風の中、冷凍網ノリの初摘みをする漁業者=6日午後11時48分、佐賀市川副町沖の有明海

 生産量日本一を誇る佐賀県産の養殖ノリで中心となる冷凍網の収穫が始まった。県沖の有明海では夜間、寒風の中で漁業者が黒く伸びたノリの摘み取り作業に追われている。

 ノリは2期作で、途中まで伸びた秋芽ノリの半分を冷凍保存し、再び海に戻して育てる。昨年12月28日に張り込んだ冷凍網のノリが15センチほどに伸び、収穫時期を迎えた。

 摘み取りは、ノリが光合成をせず品質がより向上する夜間に行う。6日深夜は、真っ暗な海のあちこちに明かりがともり、小さな角船に乗った漁業者が海面に黒々と漂うノリ網を手繰って手際よく摘み取った。

 県有明海漁協早津江支所の北村慎太郎さん(44)は「例年通り、うまみのあるおいしいノリになった。コロナ下で家食も多いので、家庭が笑顔になれるノリを届けたい」と話した。

 同漁協によると、今季は全体としては例年並みの状況だが、県西南部で生育が遅れるなど地域差が大きくなっている。(宮里光)

このエントリーをはてなブックマークに追加