佐賀県は7日、県が管理する八田江排水機場(佐賀市東与賀町)で職員が防潮水門の操作を誤り、水門から約100メートル下流の小型漁船4隻が転覆などの被害に遭う事故があったと発表した。いずれの船も無人で、けが人はいなかった。

 県によると、事故は4日午後3時50分ごろに発生した。4隻は0・6~0・9トンのFRP船で広江漁港に係留中だった。3隻は転覆し、1隻は転覆した船に乗り上げた。係留用の支柱も破損した。

 排水機場は5日に月1回のポンプ点検を予定していた。その準備のため、職員が内部にたまった水を海側に流すゲートを開門する際、誤って別のスイッチを押し、幅約18メートルの防潮水門が開いた。このとき川の水位は海側より約70センチ高く、水が一気に流れ出た。水門が開いていた時間は約5分で、モニターを見ていた別の職員が異変に気付いた。

 4隻の船は県有明海漁協が引き揚げ、今後は造船所に持ち込んで損傷の程度を確認する。県が補償する方向で調整する。

 公表が事故から3日後になった点について佐賀土木事務所は「被害者や漁協への謝罪、被害程度を把握することを優先させた」と説明している。防潮水門の開閉スイッチに防護カバーを設け、再発を防止するとしている。(円田浩二)

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