「同窓会お控えください」と掲示された2021年の成人式。新型コロナウイルスが再拡大し、市町は再びどうすべきか頭を悩ませている

 全国で新型コロナウイルス感染が再拡大し、佐賀県内でも感染者が増加基調になる中、8、9日に成人式を開く市町の担当者が、頭を悩ませている。感染防止の徹底が求められるだけに、恒例となっている式典後の同窓会や会食について自粛を呼び掛けるべきかどうか対応に苦慮している。

 9日までに6会場で式典を開く唐津市。6日に市内で10人の感染が確認され、市は7日、式典後の会食を控えるよう新成人に呼び掛けることを急きょ決めた。受け付けでは希望者に抗原検査キットも配布する。

 「今のところ、自粛の呼び掛けはしない方針だが、変わる可能性はある。判断が難しい」と話すのは佐賀市社会教育課の担当者。

 式典の実行委員会メンバーらを通じて情報が入ってきているが、同窓会を学校単位で実施するところがある一方、自主的に中止を判断したという話も入ってきているという。

 「再会を楽しむ一日になってほしい気持ちもあるが、感染対策も大切。運営に関わる人は皆、同じ気持ちだと思いますよ」と担当者。県が発表する新規感染者数の動向に細心の注意を払っている。

 「自粛要請はしない」と言うのは伊万里市。昨年は国や県から自粛要請があったが、今年は現時点で同様の要請を受けていないためという。

 50人ほどが集まる同窓会に出席を予定している佐賀市出身の新成人は「久しぶりにみんなに会えると楽しみにしていたが、中止となれば仕方ない」と複雑な胸中をのぞかせる。広島県出身の友人からは成人式が5月に延期となったと聞いたという。「私たちは式典があるだけまし。不要不急の外出を避けるなど対策を徹底するけど、コロナはいつになったら収束するのか…」とため息も漏れた。県内では8、9日、県内11市町で成人式がある予定。(取材班)

このエントリーをはてなブックマークに追加