JR上有田駅のトイレに設置される陶板とピクトサインを贈った辻聡彦氏(左)。左側が男性用、右側が女性用=有田町役場

 日展会友の陶芸家辻聡彦(としひこ)さん(56)=有田町=が、町内のJR上有田駅の新しいトイレに設置する陶板4作品を町に寄贈した。駅周辺の風景が描かれていて、「長年の愛着がある駅。いろんな人に陶板を見てもらって、駅を盛り上げられれば」と利用客の増加を願った。

 独自の線刻技法で、土を削って立体感や奥行きを出す陶板を手掛ける辻さん。同駅近くの聡窯(そうよう)の3代目で、駅周辺の地域おこしに力を入れてきた。トイレは町がJR九州から寄贈されて水洗化を進めており、1月末の使用開始を予定している。

 壁に飾る陶板の2枚は縦29センチ、横84センチ。男性用が窯元の煙突が並ぶ夕暮れ時の内山地区、女性用は桜が咲く上有田駅の風景になっていて、列車も描いた。男性用と女性用を示す絵文字のピクトグラムも陶板で制作。縦31センチ、横18センチで、それぞれ羽織はかま、着物とはかま姿で表した。

 昨年12月下旬に辻さんが町役場を訪れ、松尾佳昭町長は「思いのこもった素晴らしい情景の作品。有田陶器市ファンにも上有田に注目してもらえると思う」とお礼を述べた。(古賀真理子)

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