初夏の麦畑を楽しむ「麦秋カフェ」=佐賀市川副町

ハナショウブの再生に取り組む市民有志=佐賀市蓮池町の蓮池公園

緑化空間豊かな松尾建設本店=佐賀市多布施

昭和期のモダニズムデザインの牛島橋=佐賀市巨勢町

周辺からの眺めがいい「大和町の家」=佐賀市大和町

 佐賀市の景観形成に貢献する建物や取り組みなどを顕彰する「佐賀市景観賞」に、川副町犬井道の「黄金に染まる初夏の麦畑と麦秋カフェ」など5件が選ばれた。

 麦秋カフェは2012年から地元農家が始め、地場産野菜を使ったピザ、ドリンクを提供するイベントとして定着している。麦秋を紹介し、豊かな暮らしの在り方を提案した点が評価されている。

 蓮池公園(蓮池町)のハナショウブ再生プロジェクトは20年に開始。手入れ不足で枯れたハナショウブを、市民有志が公園北側の水路沿いに約10年ぶりに開花させた。地域活性化につなげた点も受賞理由という。

 「松尾建設本店(多布施)と緑化空間」は桜やモミジなどの木々、自然石が幹線道路に彩りを添える。18年完成の木造の会議棟、木材を使った高層の事務所棟など地球環境に配慮した現代建築となっている。

 1932年建造の牛島橋(巨勢町)は、昭和期のモダニズムのデザインを今に伝える。佐賀城下への東の玄関口「牛嶋口」のあった場所にかかっており、歴史的なランドマークとしても貴重という。

 「大和町の家」は18年築の木造2階建て住宅。透過性のある木柵が設置され、外から庭の樹木を見ることができる。淡いグレーの建物も周辺環境と調和し、シャープさと豊かさを兼ね備えた景観と評された。

 25回目を迎えた市景観賞は135作品の応募があり、2回の選考を行った。後藤隆太郎委員長(佐賀大准教授)は「過去、現在、未来をつなぐ、秀逸な営みがみられた。景観賞を四半世紀続けてきたことにも感謝したい」とコメントした。(大田浩司)

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