副久GOSU1.0-5.0の作品。奥の大皿から左回りに茶碗、5寸皿、土瓶

副久製陶所の副島久洋さん

 副久(そえきゅう)製陶所は、嬉野市吉田にあり、日常食器を制作しています。窯主は副島久洋さん(61)。レンガ造りの工房には、呉須(ごす)で染め付けられた「副久GOSU(ごす)1.0-5.0」と名付けられた鮮やかなブルーの器が並んでいます。

 「厳しい時もありましたが『副久GOSU1.0-5.0』は、会社を変えようと有田焼400年プロジェクト事業に参加し、立ち上げたブランドです」と話す久洋さん。1.0から5.0までの数字は、染付の濃淡を表しています。染付をするのは妻の美智子さん(55)。

 素焼きの素地に呉須を含ませた筆の絞り具合で濃淡をつける「濃(だ)み技法」を駆使し、鮮やかなジャパンブルーの器を生み出しています。熟練した技術が評価され、2021年有田国際陶磁展で陶業時報社賞を受賞。「濃みの仕事は、途切れない集中力が必要。薄い色ほど呉須が流れやすく油断ができません」と美智子さんは語ります。

 シリーズ続編の「hana(はな)1.0-5.0」は、呉須の点描を釉薬で窯変させ器にブルーの花を咲かせたもので、久洋さんが担当しています。首都圏や海外での反響が大きく好調で「長く愛用されるジャパンブルーの器を世界の人に届けたい」と夫婦の夢は大きく膨らんでいます。問い合わせは、電話0954(43)9606。

(地域リポーター・二宮幸枝=江北町)

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