華やかな佐賀錦をまとったひな人形が並ぶ会場=佐賀市の岡田三郎助アトリエ

作品展のメインとしている「十五人揃い」=佐賀市の岡田三郎助アトリエ

華やかな佐賀錦をまとったひな人形が並ぶ会場=佐賀市の岡田三郎助アトリエ

 佐賀錦作家の藤山育子さん(佐賀市)が、同市城内の岡田三郎助アトリエで作品展を開いている。華やかな佐賀錦をまとったひな人形など約35点が並び、春の訪れを予感させる。10日まで。

 新作の「十五人揃ぞろい」は、三人官女や五人ばやしも含め15体のひなが豪華な婚礼の場面を再現している。「煌華立雛こうがたちびな」は薄いピンクから紅色へのグラデーションが美しく、「小桜雛」はサクラの花びらに乗った2体の姿が愛らしい。青海波や網代あじろなど伝統的な柄を和紙に絹糸で織り込んだ、細かな仕事が目を引く。

 藤山さんは幼い頃から母が手掛けた佐賀錦に触れてきて、25年前から自身でも学ぶようになった。「人形のお顔を見ながら、色や模様のイメージを膨らませて織っている」と話す。

 来場した同市の萩原喜代子さん(71)は「48年前、結婚する時に父からもらった佐賀錦のバッグは今も色あせていない。私も孫が結婚したら佐賀錦を贈りたい」と繊細な人形に見入っていた。(花木芙美)

このエントリーをはてなブックマークに追加