初窯出し展を開く田中邦子さんと、「植物スピーカー」を発案した古賀敬司さん=多久市東多久町の寒鶯窯

 多久市東多久町別府の寒鶯(かんおう)窯で8日から、初窯出しの唐津焼を並べた展示会が開かれる。陶芸家の田中邦子さん(71)が2年ぶりに手掛けた力作を販売する。10日まで。

 2日から4日にかけて自宅の窯で焼いたコーヒーカップや皿など日常で使える器を並べる。いずれも素朴な味わいだが、窯に送る空気の量や釉薬の種類を変えて焼成することで美しい色や文様に仕上げた。

 田中さんは陶芸を始めて約40年。30歳で帰郷し、多久市にあった船山窯の鳥井義信さん(故人)に師事した。窯名の「寒鶯」は春を待つウグイスの意で、名声をつかむため修練を重ねる意思を込めている。「今だに納得のいく作品には出合えていない。失敗と試行錯誤の連続」と、焼き物の奥深さを語る。

 初窯出し展は32回目で、各日午前10時から午後5時まで。コイルと磁石を使った機器で大きな葉を振動させ、音を鳴らす「植物スピーカー」による音楽も楽しめる。問い合わせは、電話0952(76)4356。(谷口大輔)

このエントリーをはてなブックマークに追加