鳥栖市の女性(79)への殺人罪で起訴された長崎大4年の山口鴻志(こうし)被告(25)が自宅アパートや近くの住宅に火を付けた疑いが強まったとして、長崎県警が6日にも、非現住建造物等放火と建造物損壊の疑いで再逮捕することが5日、捜査関係者への取材で分かった。

 捜査関係者によると、女性が殺害された事件前日の2021年9月9日、長崎市中園町の自宅アパートの部屋に放火した他、柳谷町にある住宅敷地内で火を付け、玄関の一部を焼損させた疑いが持たれている。

 アパート火災に関し、県警は罰則の重い「現住建造物等放火罪」の適用を検討したが、焼損の範囲が小さく、燃え広がる恐れがなかったことから見送った。

 佐賀県警は、鳥栖市酒井東町の住宅敷地内で、面識のない女性の頭部をハンマーで複数回殴打し、殺害した疑いで逮捕。鑑定留置を経て、佐賀地検は21年12月、殺人罪で起訴した。(共同)

 

■佐賀、長崎県警が捜査で協力

 

 長崎県警が放火の疑いで再逮捕する方針を固めた山口鴻志(こうし)被告(25)=長崎市=について、佐賀県警は2021年9月、殺人の疑いで逮捕した後、長崎県警と情報を共有し、捜査に当たってきた。

 佐賀県警が逮捕した後、佐賀地検は刑事責任能力の有無を確認するため約2カ月半、鑑定留置を実施した。地検は「証拠を総合的に検討した結果、刑事責任能力を問えると判断した」として、21年12月17日に殺人罪で起訴した。今回、年を越えて長崎県警が山口被告を取り調べることになる。(取材班)

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