佐賀県の新型コロナウイルス対策本部会議で、感染予防の徹底などを県民に呼び掛けた山口祥義知事(中央)=5日午後、県庁

 佐賀県は5日、新型コロナウイルスへの感染状況を確認するための無料検査の対象を6日から拡大すると発表した。従来はワクチンを接種していない人たちなどが対象だったが、新たな変異株「オミクロン株」が全国で流行の兆しを見せているため、感染に不安を感じる県内在住者はワクチン接種の有無に関わらず全て受けられるようにし、早期発見と拡大防止を図る。

 県の対策本部会議で説明した。福岡県でオミクロン株の市中感染が確認され、県内でもオミクロン株の疑い事例が続いていることから、山口祥義知事は「佐賀県は今が大事な局面」と強調した。無料検査は、発熱などの症状がなくても、不安視する県内在住者は全て対象になる。期間は6日から31日までで、状況によって延長を検討する。1月中に県内全市町の約85カ所での実施を目指す。財源は国の新型コロナ対応地方創生臨時交付金を充てる。

 県は昨年12月22日から、(1)健康上の理由などでワクチン接種を受けられない人(2)12歳未満の子ども―を対象に県内の薬局などで無料の検査を実施している。全国一律の取り組みで、希望者はPCR検査と抗原検査から選ぶことができる。5日現在、県内5市町の11カ所で無料検査を受けることができ、1日までに102件の利用があった。

 会議ではワクチン接種に関し、県内では65歳以上の接種率が約9割と高水準になっている一方、10~30代の若い世代は7割程度にとどまっているという報告もあった。山口知事は「3回目の接種と並行して県内の市町は1、2回目の接種も受け付けている。できるだけ接種していただけるとありがたい」と呼び掛けた。(大橋諒)

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