110番アプリの登録・使用方法などを紹介する動画

 聴覚や言語機能に障害があって音声での110番通報が困難な人に活用してもらおうと、佐賀県警はスマートフォンを使って文字や画像で通報できる専用無料アプリ(110番アプリ)を紹介する動画を制作した。使い方を分かりやすく説明することで、緊急時の備えとなるアプリの認知度向上につなげる。1日から動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開している。

 110番アプリは警察庁が2019年9月から全国で運用を始めた。スマートフォンのGPS(衛星利用測位システム)によって通報場所の位置情報を把握し、文字を使った「チャット方式」でやりとりする。現場の状況を撮影した画像を送ることもできる。

 一方、これまで佐賀県内で活用された事例は1件(昨年12月21日現在)にとどまる。アプリの認知度向上を図ろうと、県警通信指令課が広報動画の制作を企画し、県聴覚障害者協会の協力を得た。

 動画は約4分。手話通訳を交え、アプリの登録や実際に通報する際の使用方法などを説明している。同協会の会員30~40人がアプリに登録したものの、実際に使ったケースはないという。

 県警はメール機能を利用した「メール110番」も運用しているが、営業目的など不要不急の内容がほとんどを占めているという。110番アプリは通報者とスムーズにやりとりできるメリットがあり、「いざという時のために、話す、聞くが難しい人にぜひ登録してほしい」と呼び掛ける。

 アプリの登録者の間では「交通事故に遭った時に使えそう」との声も上がる。動画で手話通訳を担当した手話通訳士の香田佳子さんは「動画は文字と手話で情報を確認でき、分かりやすい内容になった。説明会などを開いて広めていきたい」と話す。(松岡蒼大)

 110番アプリを紹介する動画はこちらから

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