サッカーのスペイン1部リーグに挑戦する唐津市出身で佐久長聖高3年の毛利亜美さん=佐賀市のSAGAサンライズパーク球技場

「小さい頃に佐賀で培った1対1の技術をスペインで発揮したい」と語る毛利亜美さん

 佐賀県唐津市出身で佐久長聖高(長野県)にサッカー留学して技術を磨いてきた毛利亜美さん(18)が、ずっと夢に描いてきた海外の舞台に向けて一歩を踏み出す。世界屈指のスペイン女子1部リーグの2クラブの練習に特別枠で参加し、正式契約を目指す。日本人の女子高校生が海外に挑戦するのは珍しく、毛利さんは「サッカーもコミュニケーションも何でも挑戦したい」と意気込む。

 毛利さんは唐津市の長松小出身。小学3年から唐津FCで競技を始め、めきめきと力を付けた。ストイックな性格で、中学は「環境が整っていてレベルが高い。(日本代表の)なでしこに近づける」と、日本サッカー協会(JFA)のエリート育成施設への入団を決意。難関の試験を突破して唐津から愛媛県に移り住み、JFAアカデミー今治2期生としてサッカーに没頭した。

 転機となったのは中学2年の時。アカデミーのプログラムで初めてスペインに遠征した。外国人選手のフィジカルの強さやスピードを体感し、「ここでやりたい」と強く思ったという。高校は海外進学の実績がある佐久長聖高を選択。MFとして1年時から活躍し、単身で米国ハワイのセレクションにも挑んだ。

 日本の女子高校生が直接海外のチームとプロ契約を交わした前例はなく、今回海外を目指すにあたっては仲介してくれる代理人探しから始めた。高校の監督に同席してもらったが、渡欧の条件など交渉は自分で行い、自身の強みをPRするプレー動画をスペインに送った。1部リーグの「ラージョバジェカーノ」と「マドリードCFF」の2チームから声が掛かったという。

 今月11日に渡欧し、両チームへの練習参加を始める。毛利さんは「海外はスピードが速く、裏に飛び出す選手への配球などパスセンスが求められる。自分の強みであるパスや小さい頃に佐賀で培った1対1の技術を発揮したい」と目を輝かせる。(西浦福紗)

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