2018年度下期に放送されたNHKの朝ドラ「まんぷく」は、日清食品の創業者安藤百福(ももふく)さん(1910~2007年)がモデルだった。食文化を変えたといわれる即席麺を開発した人だ。きょう1月5日は安藤さんの命日。没後15年になる◆順風満帆の歩みではなかった。48歳で「チキンラーメン」を開発。天ぷらが揚がるのを見て、味付けした麺を油で揚げて乾燥させる製法をひらめいた。「カップヌードル」の開発に成功したのは61歳の時。製造工程でカップに麺を収める方法が課題となったが、麺をカップに落とすのではなく、麺にカップをかぶせることで解決した。夢にヒントを得たドラマの場面が記憶に残る◆チキンラーメンは発売から60年を超え、カップヌードルは昨年9月で発売50年を迎えた。晩年も情熱は衰えず、91歳の時、「宇宙食ラーメン」に取り組んだ◆安藤さんの生涯は、何かに挑戦するのに年齢は関係ない。ひらめきは常に仕事を意識し、観察しないと得られない。そして、ひらめきを形にするには努力の継続が大切、ということを教えてくれる。つまり、努力を続けられる熱意を才能というのだろう◆きのうは「仕事始め」の人も多かっただろう。課題を抱えて越年した人もいるかもしれない。でも、熱意で解決できると信じ、新年の仕事スイッチをオンにしよう。(義)

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