「女性のしなやかな強さ」をテーマにした新シリーズが並ぶ会場=佐賀市の県立美術館(撮影・山田宏一郎)

当日券

 唐津市厳木町出身の“風の画家”中島潔さん(78)=静岡県熱海市=による特別展「一瞬間の“煌(きら)めき”~令和の心を女性に描く」(主催・佐賀新聞社、特別協賛・九電グループ)が1日、佐賀市の県立美術館で開幕した。中島さんの画業50周年の集大成となる新シリーズの女性画が初めて一般公開され、待ちかねた美術ファンが詰めかけた。
 新シリーズは「女性のしなやかな強さ」がテーマ。ねぶた師や鷹(たか)匠(じょう)、杜氏(とうじ)など日本の伝統文化を支える女性たちの姿を力強く描き出した。「自由・自立」の精神にあふれる女性たちが見せる一瞬の表情を、日本の生活や四季の風景とともに捉えている。
 新作に加えて、これまでの代表作、金子みすゞの詩から着想した「大漁」や、うねるようにひしめく男たちが曳山(やま)を曳(ひ)く「唐津くんち」、四季折々のふるさとを背景にした童画シリーズまで約100点を展示している。
 初日は最低気温がマイナス1・7度まで冷え込み、午前9時半の開場前からマフラーや手袋で寒さ対策を施した約20人が入り口に並んだ。東京から佐賀市の実家に3年ぶりに帰省し、家族で訪れた鈴木新さん(63)は「新聞の告知を見て楽しみにしていた。令和の女性の新シリーズはこれまでとは、印象がまったく違った。髪の毛1本1本まで細かく描かれていて見入ってしまった」と話した。
 2日目の2日も朝から家族連れなどが訪れ、絵の中の地名などを確認しながらゆっくりと堪能。父親と訪れた材木心さん(24)=佐賀市=は、「独特な曲線のゆがみで躍動感を表している。子どもや風の流れは細かく、力強い女性はしっかりと描かれ、対比が面白い」と見入っていた。3日の月曜日は開館する。(古賀史生、福本真理)

このエントリーをはてなブックマークに追加