降りしきる雪の中、佐賀方面(手前)に向けのろのろ運転の国道34号=1月8日、鳥栖市

新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける国立病院機構佐賀病院の円城寺昭人院長(左)=2月22日、佐賀市の佐賀病院

53歳で亡くなったバルセロナ五輪男子柔道金メダリストの古賀稔彦さん=2019年5月、県庁

九州新幹線長崎ルートの暫定開業に合わせて江北駅への改称が決まったJR肥前山口駅=江北町

2日間かけて佐賀県内を巡った聖火を最終走者としてゴールに運んだ吉岡徳仁さん=5月10日、佐賀市の県立博物館・美術館前広場

吉野ケ里歴史公園の中心部に位置する日吉神社一帯(写真下)。関係者間で公園東側への移転に合意し、県が公有地化し発掘調査する=神埼郡吉野ヶ里町(ドローンで空撮)

 昨年に続いて世界中が新型コロナウイルスの猛威にさらされた2021年。佐賀県内にも感染拡大の波が何度も及び、地域の営みに影を落とした。8月には2年前の佐賀豪雨を想起させるほどの記録的大雨による被害が各地に広がった。オスプレイ配備計画や新幹線長崎ルートなど国策絡みの課題も議論が続く。2021年の県内ニュースをダイジェストで振り返る。

【1月】

●9日付 県内、5年ぶりに大雪警報 九州北部上空にこの冬一番の強い寒気が流れ込み、県内は8~9日、5年ぶりに大雪警報が出された。佐賀市で7センチの積雪を記録した。

●14日 秋芽ノリ、最多8億1710万枚 佐賀県沖の有明海で養殖された秋芽ノリの最終入札会が佐賀市の県有明海漁協で開かれた。今回を含め3回の累計で販売枚数は8億1710万枚で過去最多になった。

●26日付 ご当地アイス竹下製菓1位、全国フローズンアワード初参加で1万票超獲得 ブラックモンブランなどのヒット商品で躍進している小城市の竹下製菓(竹下真由社長)が、業界最大規模とされる「第8回フローズンアワード2020」のご当地商品部門で1位に選ばれた。

●28日付 神埼・陸自ヘリ墜落事故、「処分者なし」捜査終了 神埼市千代田町の住宅に2018年2月、陸上自衛隊目達原駐屯地(神埼郡吉野ヶ里町)所属のAH64D戦闘ヘリコプターが墜落し、隊員ら3人が死傷した事故で、陸自が「処分対象者はいない」と結論付けたことが分かった。事故原因が明確に特定されなかったことに加え、陸自の捜査機関「警務隊」の捜査でも運用上の過失が確認されなかったと説明している。責任の所在が不明なまま、事故に関する調査は全て終了した。

●31日 唐津市長に峰氏再選 任期満了に伴う唐津市長選・市議選は投開票され、市長選は現職で無所属の峰達郎氏(60)=山本、1期=が4万2244票を獲得、無所属新人で元市議の宮崎千鶴氏(66)=神田=に約2万9000票差を付け、再選を果たした。定数28を33人で争った市議選も全議員の顔ぶれが決まった。

 

【2月】

●5日 サガン社長福岡氏就任 サッカー・J1サガン鳥栖を運営するサガン・ドリームスは臨時株主総会と取締役会を開き、竹原稔社長(60)が退任し、新たに県サッカー協会会長の福岡淳二郎氏(65)が社長に就任することを決めた。福岡新社長は「県内の全市町とこれまで以上に連携を深め、持続可能な地方クラブのモデルを目指していく」と抱負を語った。

●8日付 県内初、子どもシェルター開設へ 虐待などで居場所を失った子どもが安心した生活を送ることなど目指す「子どもシェルター」が4月、佐賀県内で初めて開設される。児童福祉法に基づく施設で、NPO法人「佐賀子ども支援の輪」が運営する。

●11日付 ミカン新ブランド「にじゅうまる」 県が開発した新品種のミカンのブランド名が「にじゅうまる」に決まった。ハウスミカンの生産量で日本一を誇る産地の一層の浮揚を目指し、約20年の歳月をかけて開発した中晩柑(ちゅうばんかん)で、食べ応えのある大きさやジューシーな甘みが特長。

●19日 県内一周駅伝、小城9連覇 第61回郡市対抗県内一周駅伝大会は13チームが三養基郡基山町から嬉野市までの11区間101.8キロで競い、小城市が5時間5分8秒で9年連続10度目の優勝を果たした。通常3日間の日程を新型コロナ対策で1日に短縮、沿道の応援自粛を求めるなど異例の大会になった。

●22日 ワクチン先行接種開始 新型コロナウイルスのワクチン先行接種が、県内の3医療機関で始まった。初日は医師や看護師ら計150人に米ファイザー製ワクチンを打った。

●27日 サガン開幕戦5年ぶり白星 サッカー・J1サガン鳥栖は神奈川県平塚市のレモンガススタジアムで今季の開幕戦に臨み、湘南を1-0の完封で下した。開幕戦の勝利は2016年以来5年ぶり。

 

【3月】

●3日 太良町課長に有罪判決 藤津郡太良町が随意契約で発注した樹木の伐採業務で、虚偽の起案文書を作成したなどとして、虚偽有印公文書作成・同行使の罪に問われた町建設課長の男性被告(60)=鹿島市高津原=に、佐賀地裁は、懲役1年6月、執行猶予3年(求刑懲役1年6月)の判決を言い渡した。

●14日 上峰町長選、武広氏4選 任期満了に伴う三養基郡上峰町長選は投開票され、現職で無所属の武広勇平氏(41)=3期、堤=が3090票を獲得、無所属新人で前町総務課長の三好浩之氏(55)=堤=に738票差をつけ、4回目の当選を果たした。

●17日 玄海原発の乾式貯蔵施設を了承 九州電力玄海原発(東松浦郡玄海町)の使用済み核燃料の保管量を増やすため、乾式貯蔵施設を敷地内に設置する九電の計画に関し、原子力規制委員会は、規制基準に適合しているとする「審査書案」を了承した。

●24日 柔道の古賀稔彦さん死去 1992年バルセロナ五輪の柔道男子71キロ級金メダリストで「平成の三四郎」として絶大な人気を誇った古賀稔彦さん=三養基郡みやき町出身=が24日午前9時9分、川崎市高津区の自宅でがんのため死去した。53歳の若さだった。

●24日 県立46校、校則見直し 県立学校の校則について県教育委員会は46校で見直したことを明らかにした。男女別に分けていた制服の表記を見直し、「下着は白色」とする校則は削除した。学校によっては既に改定した校則を適用し、21年度からは見直した全ての県立学校が適用する。

 

【4月】

●4日 みやき町長に新人岡氏 任期満了に伴う三養基郡みやき町長選が投開票され、無所属新人で前町企画調整課長の岡毅氏(50)=東尾=が6511票を獲得し、現職で無所属の末安伸之氏(64)=4期、簑原=に349票差をつけ、初当選した。

●12日 高齢者のワクチン接種スタート 65歳以上の高齢者を対象にした新型コロナのワクチンの接種が始まり、県内では特別養護老人ホームつぼみ荘(佐賀市北川副町)と福壽園(同市諸富町)の計95人が接種を受けた。

●13日 有田陶器市2年連続中止 ゴールデンウイークに開かれる全国有数の焼き物市「有田陶器市」(西松浦郡有田町)を主催する有田商工会議所は、今年の陶器市を中止すると発表した。3月末に開催を決定していたが、全国的な新型コロナの感染拡大を受け、一転して断念した。中止は2年連続。

●16日付 佐賀空港利用、過去最少 佐賀空港の2020年度の利用者数は前年度比84.5%減の11万3507人にとどまり、1998年度の開港以来、過去最少になった。新型コロナウイルスの影響で全ての国際線が運航を見合わせたほか、首都圏と結ぶ羽田便など国内線の需要も大幅に落ち込んだ。

●21日 肥前山口駅、「江北駅」に改称決定 JR九州と杵島郡江北町は、2022年秋ごろの九州新幹線長崎ルート武雄温泉-長崎の暫定開業に合わせ、肥前山口駅を江北駅に改称すると発表した。

●28日 武雄温泉―長崎は「西九州新幹線」 JR九州は2022年秋ごろに暫定開業する九州新幹線武雄温泉―長崎の名称を「西九州新幹線」に決定したと発表した。福岡市で会見した青柳俊彦社長は「長崎、佐賀の魅力を西九州という名前をつけて(PR活動を)展開したい」と強調した。

 

【5月】

●4日 多久の池、5歳児2人溺れ死亡 午前11時5分ごろ、多久市北多久町小侍の池で「子どもが数人溺れている」と119番があった。溺れていたのは伊万里市の保育園児の5歳男児2人で、佐賀市内の病院に搬送されたが、死亡が確認された。小城署は2人の死因は溺死と発表した。

●9、10日 五輪聖火、県内巡る 東京五輪の聖火リレーが佐賀県内で実施された。新型コロナの感染者の急増に伴い、厳戒下で行われた歴史的イベントは178人が全20市町(18区間)を完走、思いを込めてつないだ「希望の灯」が肥前路を照らした。

●14日付 ワクチン接種予約、一部フライング 佐賀市の医療機関で17日から75歳以上を対象にした新型コロナウイルスワクチン接種の予約受け付けが始まる。一部の医療機関では、問い合わせが相次いだことなどから「仮予約」という形で既に受け付けたところもあり、公平性を求める声が上がっている。

●18日 送迎車事故、運転の会社員は有罪判決 佐賀市川副町で2020年6月、運転していた高齢者介護施設の送迎用ワゴン車を県道脇の水路に転落させて4人を死傷させたとして、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪に問われた長崎市の会社員の男性被告(28)に、佐賀地裁は、禁錮3年、執行猶予5年(求刑禁錮3年)の判決を言い渡した。

●28日 県高校総体、2年ぶり開幕 高校スポーツの祭典、第59回県高校総合体育大会が6月3日までの日程で開幕した。新型コロナウイルスの感染拡大で昨年は中止となり、全国総体出場を懸けた戦いは2年ぶり。

 

【6月】

●14日 ラグビー五郎丸さん、引退会見 ラグビーの2015年ワールドカップ(W杯)イングランド大会で活躍し、今季限りで現役を退いた元日本代表FBの五郎丸歩さん(35)=佐賀工高出身、ヤマハ発動機=が浜松市で引退記者会見し「すっきりした気持ち。後悔は一つもない。やり尽くした」と心境を語った。

●18日付 吉野ケ里遺跡の未調査区域、来年度発掘へ 国指定特別史跡の吉野ケ里遺跡(神埼市郡)の未調査区域で、北墳丘墓西側にある日吉神社を東側に移転させることで関係者が合意したことが分かった。移転が正式に決まれば佐賀県が公有地化し、2022年度から発掘調査に乗り出す方針。

●22日 玄海町長、現金受領不起訴 九州電力玄海原発が立地する東松浦郡玄海町の脇山伸太郎町長が、2018年7月に福井県の建設会社側から現金100万円を受け取ったなどとして、市民団体から政治資金規正法違反の疑いで告発されていたことに関し、佐賀地検は、嫌疑不十分で不起訴処分にした。

●23日 副知事に南里氏起用へ 佐賀県の山口祥義知事は小林万里子副知事(52)が7月9日付で退任するのに伴い、後任に前県地域交流部長の南里隆氏(61)を起用する選任議案を定例県議会に追加提出した。小林氏は文部科学省へ復帰する。副知事は坂本洋介氏と2人体制を維持する。

●25日付 地権者意向、アンケートで集約 佐賀空港への自衛隊輸送機オスプレイ配備計画を巡り、30日から始まる配備候補地の地権者説明会の後、県有明海漁協が地権者560人に土地売却の考えを尋ねる無記名アンケートを実施し、7月中にも意向を取りまとめることが分かった。