巫女たちが1年の汚れをササで払い落とした伝統の「すす払い」=鹿島市の祐徳稲荷神社

 多くの参拝者でにぎわう初詣を前に、鹿島市の祐徳稲荷神社で迎春準備が進んでいる。境内に熊手や御神矢を並べ、年末恒例の「すす払い」で1年の汚れをはらい清めた。新型コロナウイルスの感染状況が落ち着いてきているとして、三が日で70万人弱の参拝を見込んでいる。

 神社によると、新型コロナの影響を受け、今年の三が日の参拝者は50万人弱にとどまり、例年の5~6割だった。混み合う時間帯を避けて参拝する姿も見られた。神楽殿の換気に気を配るなど引き続き感染対策も実施する。手水舎(てみずしゃ)はひしゃくを置かずに流水式にしている。

 28日はササを使ったすす払いが行われ、巫女(みこ)たちが楼門の軒下などにたまったほこりを丁寧に払い落とした。初詣の準備を整え、御神矢3万本、熊手2万5千本、お守り60万体を用意した。鍋島朝寿宮司は「明るい1年を祈願できるよう、自然なかたちでお迎えしたい。万全な体調で訪れてほしい」と呼び掛ける。

 三が日の「祐徳バス」は、JR肥前鹿島駅前バスセンターから神社へ1時間に2~3便を運行する。例年、国道207号で昼過ぎに渋滞するが、担当者は「コロナ禍の今年はほとんど混雑は見られなかった。新年はどの程度になるか予測が立てづらい」と気をもんでいた。(中島幸毅)