「にんにくラーメン」を商品化した田中彰さん=伊万里市南波多町の「道の駅伊万里ふるさと村」

多くの人でにぎわう30年前の「伊万里ふるさと村」

 伊万里市南波多町の田中彰さん(68)が、自家栽培のニンニクを麺に練り込んだラーメンを商品化した。来客数の減少に悩む地元の道の駅を助けるため、「ここでしか買えない逸品をつくろう」と開発し、今月下旬から販売している。

 田中さんは会社員を定年退職後に農業を始め、主にニンニクやキクイモを栽培している。出荷先の「道の駅伊万里ふるさと村」の来客数が減り続けていることに危機感を抱き、4月に生産者会の会長に就いたのを機に、商品開発に乗り出した。

 ラーメンを選んだのは幅広い世代に人気があり、実家が製麺会社で協力を得やすいからだった。無農薬で育てたニンニクを佐賀県産の小麦粉に練り込み、コシが強い麺に仕上げた。スープはニンニクの風味を生かせるしょうゆ味に。納得いく出来になるまで半年間、試作を重ねた。

 「伊万里ふるさと村」は唐津市との間をつなぐ国道202号沿いにあり、1990年にオープンした。農産物直売所のはしりで、多い時は年間30万人を集めたが、2020年度は約7万2千人と4分の1に減っている。同様の施設が増えたのに加え、国道と並行する西九州自動車道が唐津から伊万里市中心部まで直接つながったことや、コロナ禍が響いている。

 「生産者も高齢化し、なんとかせんといかんという思いでラーメンをつくった。スタミナがついて匂いも気にならないので、一度食べてみて」と田中さん。にぎわいを取り戻す活動を続けていくため、クラウドファンディングで資金を募っている。

 1袋1人前345円(税込み)で、当面は発売記念として290円で販売する。問い合わせは伊万里ふるさと村、電話0955(24)2252へ。(青木宏文)