佐賀県唯一のスキー場、天山スキー場(佐賀市富士町)が、昨冬に続いて今冬も営業を休止することが16日分かった。暖冬による雪不足や新型コロナウイルスの影響を受け、運営会社が経営難に陥っており、来季以降の事業継続も難しくなっている。

 スキー場を運営する天山リゾートによると、ここ数年は暖冬の影響で雪の量が減ったことに加え、新型コロナの感染拡大で収益の柱だった修学旅行など団体客の受け入れが困難な状況が続いている。

 天山スキー場は1989年12月、九州初の本格的人工スキー場として開業。経営者の男性は佐賀新聞社の取材に対し、「(雪が降るのを)待ったが、これだけ営業できないとスキー場は無理」と語る。資金繰りが厳しく、人工降雪機を稼働させての営業も現実的ではないという。

 信用調査会社の東京経済佐賀支店によると、すでに土地の賃借権やスキー場内の建物、リフトなどのゲレンデ施設、人工降雪機は佐賀地方裁判所の競売にかけられ、12月1日付で830万円で落札された。

 競売に関する資料によると、スキー場が立地する土地は佐賀市と市川生産森林組合(同市富士町)が所有している。佐賀市分は2022年3月末まで賃貸契約が残っているが、15年度以降、賃料の未納が続いており、総額786万円に上っている。(取材班)