建仁寺の淺野俊道内務部長(右)とともに作品の前に立つ牛丸和人さん。右が「夏の京」、左が「冬の京」=京都市(提供)

 西九州大短大部(佐賀市)の教授で画家の牛丸和人さんが、京都市の建仁寺に風神雷神をテーマにした絵画4点を奉納した。12月末まで展示されている。

 同寺は江戸時代初期の絵師俵屋宗達の代表作で国宝の「風神雷神図屛風(びょうぶ)」を所蔵する。牛丸さんは昨夏、風神雷神がテーマの作品を制作中に同寺を拝観した。その際に「無理なことは承知の上で、自分の作品を奉納したい気持ちを伝えた」という。牛丸さんが送った作品の資料などを同寺が検討し、奉納が決まった。

 日本の神仏を現代アートとして表現する牛丸さん。グレー系の「冬の京」(F100号)、赤い「夏の京」(S100号)は、ポップな色にいかつい風神雷神が躍動する。アクリル絵の具を絞り出す手法で作り上げた20号サイズの2点は、共に黄色い背景で、風神雷神が大胆に描かれている。

 風神雷神図屛風は現在、京都国立博物館に寄託。同寺には精細な複製が入り口付近にあり、同じ空間に牛丸さんの作品も展示されている。「絵で社会のために何かできるかが自分の課題の一つ」という牛丸さん。「参拝に来られた方々に見てもらえる。このために絵を描いてきたかと思うくらいうれしく、名誉に感じる」と喜んだ。(福本真理)