最後の撮影に臨んだ出演者とスタッフ。緊張した空気が張り詰めた=5日、小城市牛津町の内砥川八幡神社

全12幕の撮影を終え、笑顔を見せる出演者とスタッフ=5日、小城市牛津町の内砥川八幡神社

九州を平定した今川兄弟が船で京都に帰るシーンを撮影する市民有志たち=5日、小城市牛津町

最後の収録を終え、モニターで映像を確認する出演者ら

 小城市牛津町の歴史を題材にした市民有志による映画の撮影が終了した。南北朝時代の室町幕府の武将で、牛津などを拠点に九州を統制したとされる今川了俊と弟の仲秋が主人公。「映画でまちおこし」を合言葉に集まった出演者、スタッフら約30人が10月から2カ月間、撮影や舞台製作に励んだ。今後は来年3月の上映に向けて編集作業に入る。

 最後の撮影は5日、牛津町の内砥川八幡神社などで行われ、今川兄弟が豪族の争いを鎮めて九州を平定した後、幕府の命令で京都に帰る場面を撮影した。出番のない出演者も駆け付け、収録後は全員で拍手を送り合った。

 今夏のオーディションで選ばれ、仲秋の妻役を務めた西九州大短大部2年の中村美里さん(26)=武雄市=は「見えない所で多くの人が支え合っている姿を見て力をもらった」と充実した表情を見せた。仲秋の子どもの国秋役を演じた牛津小6年の原﨑草輔君(11)は「みんな優しくて、どんな時でも声を掛けて励ましてくれた」と振り返り、「何か一つでも、見てくれる人たちの心に残ればうれしい」と期待を込めた。

 市民有志はこれまでに二つの歴史映画を作った。3作目となる今回は昨年7月に実行委員会(山本康徳委員長)を立ち上げ、市民らの協賛金で活動を始めた。映画では九州平定の過程で無用な戦いを避け、民衆の平和な暮らしを守ろうとした今川兄弟らの姿を描く。

 撮影した映像は約60分に編集し、牛津公民館などで上映するほか、短編のDVDにまとめて小城市内の学校に贈る。実行委は協賛を募っており、問い合わせは事務局の峰松さん、電話090(1367)5402へ。(谷口大輔)

 

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