森慎太郎さん

 福岡出身で5歳の時に基山町に引っ越してきた。子ども心に「すごくのどかなところへ来たな」と思ったことを覚えている。小学校までは遠かったが、毎日いろいろなルートで登下校しており、楽しかった思い出がある。大学を卒業した22歳まで町に住み、その後は役者を目指して上京した。

 実はあまり基山のことが好きではなかった。佐賀にも福岡にも所属していないような地域に不安定さを感じたし、町の人のシャイで感情表現が苦手なところが卑屈にも感じた。

 でもそれは今考えると、相手を気遣った優しい対応だったように思う。たとえ褒められなくても腐らず、逆境に強い町民性があり、自分の反骨精神や新しいことに挑戦する気持ちは基山の地で養われた。

 今、町内に若い人が増えて頑張っているのをうれしく思う。町には飛躍できる力がある。新しいことに向かって頑張ってほしい。(東京都)

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