年明けの成人式まで約1カ月と迫る中、佐賀県内の市町の担当者が順調に式典を開催できるか気をもんでいる。新型コロナの感染状況が落ち着き、全20市町とも1月3~9日に開催する方針を固めているが、感染状況を見通すのは難しいためだ。流行の第3波で規模縮小を余儀なくされた前回と同じく、感染対策の徹底に知恵を絞っている。

 「感染は下火になってきてはいるが、第6波への警戒は緩められない」。1月3日の式典が近づき、多久市の担当者は状況の変化に気を配っている。新たな変異株「オミクロン株」の感染が国内でも確認されており、前回と同じく式典参加は新成人に限定し、飲食も禁止する。「誰もが安心して楽しい時間を過ごしてもらうためにはやむを得ない」と理解を求める。

 コロナ前は保護者や恩師も式典に参加していたが、密集を避けるため今回も入場を制限する。会場に入れない保護者には玄関にモニターを設置して式典の映像を流す計画。新成人でつくる実行委員会は小中学時代の恩師らのメッセージを事前収録し、会場で見せられるように準備を進めているという。

 ほかの市町も「まだ不安がある」(基山町)と、制限の大幅緩和には慎重姿勢を見せる。家族の入場制限や分散開催、式典後のアトラクションの取りやめなど、密集を避けつつ、時間短縮の取り組みを継続する。

 一方、厳しい入場制限を補うべく動画投稿サイト「ユーチューブ」などを使ってオンライン配信を行う市町も多く、出席できない新成人に事前に案内する市町もある。江北町は密集を回避するため、「式典―アトラクション―記念撮影」とした前回の順番を改めて記念撮影を先にし、来賓を含めて帰りたい人は帰れるように変更した。スマートフォン向け接触確認アプリ「COCOA(ココア)」のインストールを呼び掛けたり、体温などを記入した健康チェックシート2週間分の提出を求める自治体もある。

 「まだ正式決定でないことも多い」とする市町もあり、感染状況によっては運営の変更もあり得るという。(取材班)

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